Chrono Trigger

DS 版をやってたんだけど終了することにした。とりあえずの 2 周で Gallery の Ending が全部うまるとこまで。

なんというかまずこんなに短かったっけというのが一番の感想。 original も当時やってたんだけどもうちょっと時間かかってた記憶がある。多分当時は攻略情報が簡単に手に入らなかったから少し進めるたびに ending をみてたせいだと思うけどそれにしてもあらすじが 1 行で書ける程度のオハナシだったかなぁという感じで。いやまぁ最終的に「未来改変もの」という一語で済む内容ではあるんだけど。

にしてもこの物語今考えてみるとかなりうまい作りをしているというか穿った見方をすると作為的に未来志向というかオトナになってそういうことがわかるようになってきてしまっていいのか悪いのかちょっとわからないんだけど、多分これ「未来を変えよう」じゃなくて「過去を変えよう」だとどうなの ? っていう点がまずあるよな。例えば game start が A.D. 2300 だとすると過去改変ものになるわけでまず「やっちゃっていいのか ? 」という疑問が player にわくはずなわけで ( いや思想・信条的にわかない人もいるとは思うけど ) 。 game とはいえ本来変えられない事実を変えていいのか教育的にこういった選択肢があるかもしれないことを示すことは許されるのかといったあたり。

これが「未来を変えよう」だと予定を変更するような気軽さが出てくるというか ( A.D. 1000 の視点からすると ) 未確定の事象を他の事象に変えるだけのことなので自分の行動で変えてしまってもいいかという気持ちになることもあるだろうし逆に未来のひとたちを自分の子孫と捉えると未来を変えなきゃという義務に変わるかもしれない。あと本来手の届かない時代への干渉は許されるのか云々という点は ( game 内ではわかりやすすぎる形で示されているとはいえ ) 基本的に現状のままでいくとこうなるという可能性に対する対処にすぎないわけなので問題になりづらい。

何よりも不可避部分のオハナシについては過去において取った行動がその未来を変えることがないというのがちょっと作為的というか折り込み済みの現代を示唆している気がしないでもない。

で、オハナシを書いた人が何を言いたいのかというところなんだけど要は game だからこれだけ drastic にわかりやすく未来改変を示しているけどおまえらにだって未来を変えることはできるんだよだとかむしろおまえらが未来を作っていけだとかということなんだと思う。いや本当に今更気付いたんだけど当時は RPG といえば勧善懲悪がまだ主流だったのでそういう流れで見てたんだよね多分当時のおれは。 last boss = 悪者、黒幕みたいな感覚。 Chrono Trigger に限って言えばそれは全然当てはまらない、ということに気付いたのも今さっきなんだけど。

でまぁ気付きついでに最初に original で遊んだときからいつも「未来を変えよう」という選択をする ( 厳密にはさせられる ) scene でおれは本来手の届かないところに対して変更を加えてしまっていいのかという躊躇があって「いいえ」を選んでから「はい」を選ばされるという行為を毎回していたんだけどそれはおれがわかっていなかっただけで「はい」を選ぶこと = 未来に対する自覚を持て的な何かが、ってそれは気負いすぎか。まぁわかってきたよというあたりで。

さて、で game の感想。とりあえず interface が original と同じものか NDS 用に customize されたものかというあたりなんだけど多分どっち使っても好みの問題。個人的には original 版のほうが扱いやすかった ( 下画面に彼我の status が出てくるので上画面に window があっても問題なかった & NDS 用 interface は文字が大きい分 scroll も多くなって技選択がしにくかった ) 。

battle は当時からでもかなり簡単だった気がしてたんだけどやっぱりそうだった。中盤頭を使わないといけないところが数回ほどで他は A button 連打でおkという level 。というか装備品の付加効果が便利すぎるものばかりであまり balance を取ろうとかそういう視点が見えない感じの作りなんだよな。

どっちかというと演出を見るのが主な game なのかなーと今になって思う。 visual 的、というと FF VI あたりからの映画指向な Square 社が頭に浮かぶんだけどそういう方向ではなくて体験するものとしての event だとか multi ending という見せ方とか。 multi ending はあまり「未来の選択」という感じではなく if を描く感じ ?

追加要素について。 dungeon がふたつあるんだけどこれは別になくてよかったかなと。片方は Chrono Cross へのつながりを示唆しているんだけど game とは違う媒体で展開するべきだと思ったしもう片方はなんというか完成度が低すぎてなんでいれたんだろうという level 。他に monster を育てて戦わせるという mode もあるんだけどまぁこれはやりたい人だけやればいいかなーという感じで。んー、結局追加要素とかいらない派になってしまった。

こんなもんかな。とりあえず Chrono Cross をやり直す気力はないので http://www8.atwiki.jp/storyteller/pages/186.html あたりを読んで納得しようと思ったもののやっぱり意味がわからないのでそのうちやるかもしれないしやらない可能性のほうが強い。一応 original を持ってはいるものの disc 入れ替えとか面倒以外のなにものでもないので PSN あたりで出たら勢いでやりそうな気がする。

dream project という点に触れないで終わってしまった。まぁいいか。