プログラミングでメシが食えるか !?

はいはい消化消化。けっこうおもしろかった。ただ title が釣りにすらなってないのはアレ。

内容的にはたたき上げのしゃっちょさんがうちやおれの場合こういう感じで開発者が幸せにやれてますという感じの本なんだけど、要は飲み屋で先輩や上司から聞く蘊蓄混じりの自分語り。とか聞くといやがるひともいるかもしれないけどそういう場でのハナシってけっこう重要なので同じ話 3 回目突入とかいう状況じゃない限り聞いておくといい。あとこのひとの場合自分のやってきたことをちゃんと説明できるひとなので素直に信用できるというか。

読んでる最中は前半の tips 集はぶっちゃけいらないと思ったんだけど読み終わったあとで考え直してみるとこのひとを説明する点でいるわ。技術者同士でもウマが合うのと合わないのがいるわけで、そこらへんの表明として前半を読むとこのひとの立ち位置がわかってくるので説得力が増したり弱まったりするという。

あと脚注が読みやすいのはかなりよかったんだけどやっぱり脚注自体がいるかどうかというとどうだろなー、個人的には邪魔なのでいらない派だなぁ。 WWW よろしく言葉の定義や説明は別の resource に頼ってしまうというのが効率的だよ派。

でも全編通してすべて自分の言葉と感じさせる文章だったのでとても気持ちよく読めたというか。主張もわかりやすいし ( 少しクドいけど ) 何度も同じ事を書いてくれているので ? となる場面がなかった。

あー個人的に二点ほどうーんと思ったのは C++ に否定的な理由が Linus 氏が「とにかく C++ はダメ」とか言ってた ( http://thread.gmane.org/gmane.comp.version-control.git/57643/focus=57918 ) のに似ててちょっとげんなりしたのと compiler による最適化を使わないと言ってて損してるんじゃないかなと思ったあたり。

まぁ両者ともそれで回ってるという評価関数がよしと言っているのでいいっちゃいいんだけど、後者は C language にもある inline expansion や乗算を shift 演算で高速化するというような最適化も使ってないような記述だったのでそれは技術者としてどうなんだろうという点。

最後に、このひと http://www.ncad.co.jp/~komata/programeshi/ でいろいろ書いてるんだけど本の内容とかぶってるところもかなりあって気前のいいひとだなぁと思う。