Emulator

かなり昔にここらへんいじってみたことがあってそのときはなんでこんなにみんな盛り上がるのかわからなかったという記憶があるんだけど ( ハナシについてこうとしたんだけど知識が足りない & まともな情報がない & 英語読めないという状況で挫折したのがひとつ。あとはすでに PS2 がでてる時代だったのでなんで FC や SFC をやり出すのかわからないというのがひとつ、というかこっちの理由のが個人的に大きかった。環境的には問題なかったというか当時は地方だと家電量販店でも普通にマジコン取り扱ってたりして相当びびった記憶も。今はどうか知らんけど。 ) 今触ってみるとこれおもしろい。

まず reverse engineering の極致という意味でおもしろいということに今更ながら気付いた。って実際に開発が盛り上がってる時期に追っかけないとダメだとは思うんだけど、解析して code 書いて実機にあったら便利だろう機能をつけて、と自分でどっぷりと binary の海につかる楽しみよね。

あと、これは付加機能 ( 実機でもできると思うけどかかる手間が段違い ) なんだけど簡単にプレイ動画を撮ることが出来るというのはいろいろと楽なのかもしれない。というのは動画に関する技術や動画サイトが普及してる今だからそう思うのかもしれないけど、今で言う実況ややりこみを比較的楽に公開することが出来たり言葉でウダウダ説明しなきゃならないところを「動画見ろ」で済ませられるのはいいなぁと思う。

最後は hack ROM とか言われてるものだけど game の改造ができるというのは bug を何とか出来たりバランスを調整して game として成り立つように出来たりという意味では可能性の塊だよなぁと思う。個人的には ROM の解析 ( 改変したい data や処理を表す bit 列の特定とか取り得る値の範囲 etc ) を考えると純粋に知恵比べみたいな感覚なのかなと思わないでもない。

ここらへんを考えると能動的に game に関われるのがここらへんの文化の強みよな。いや文化って言っていいのかわからんけど、「みんなでよってたかっていいものを作る」という精神はわからないでもないというかものすごく賛成というかこれほどおもしろいものはないというか。 TAS も到達可能な最高点を目指すという意味ではそういう精神だろうしな。仮想化とかそういう面でのメリットもあるというかその恩恵はでかいと思うんだけど個人的にそっちはどうでもいい感じ。

ただまぁやっぱり立ち位置がなー。本質的に open と close の違いがあってどうにもならないのはわかるので何もいえんし hack ROM だって 1 から game 作った方が自由度は高かったりするというのはあるんだけど、元となる game が純粋に好きだからとか惜しい game をよみがえらせたいっていうのはどうにもならんよなぁとか思ったりした。