STAR OCEAN First Depature

STAR OCEAN First Departure


Valkyrie Profle をやってその製作会社のトライエースにも興味をもっていたのだがいかんせん当時は貧乏学生だったというのもあって他の作品に手が出せなかった。というわけでリメイクされたこのタイミングでのプレイ。といってもリメイクされてから既に 3 ヶ月は経っている上に PSP 版はトライエースによるリメイクではないらしいのでズレてるっちゃズレてるんだけど。

音楽が VP 時の桜庭統氏っぽいけどまだ理性が残ってるような感じ。まだ壊れてないというか。なんだけどスタッフとして関わってるのかどうかちょっとわからんな。当時の音源をそのまま使っているのか曲をアレンジせずに使っているのかどっちかなんだろうけどなー。

スキルを覚えていくシステムは SO から VP に継承されていったわけか。とりあえずこのシステムを見て思うことは凄い TRPG ちっくというか GURPS ちっくだということよな。 CRPG でこういうシステムを採用しているのはトライエースの他に見たことがないんだけどやっぱりあまり面白くはならないというか、プレイヤーが正しく認識して扱うことによってはじめてゲーム性が確立される要素だよな。ステータスも up するスキルがある -> 普通にプレイすると終盤には全キャラ似たようなスキル構成にしかならないと思うのでキャラのイメージなんかである程度縛らないと意味が薄れてくるというか。他には有利なスキルをあえて取らないという方向でやりこみに使うとかくらいしか用途が思いつかない。大体このシステムが機能するのは Skill Point が制限されている状況しかないと思うんだけど、 それって序盤〜いいとこ中盤までみたいな。逆に TRPG ではキャンペーンとかでも各セッションで得られるポイントが少ないからこういうシステムが成り立っているともいえる。

というかシステムも全体的に VP ちっく。というか VP が SO のシステムを使った北欧神話という解釈が正しいんだよな、多分。 Item Creation -> 原子配列変換・マテリアライズという流れなんだろうけど神だから失敗しないということで成否判定がなくなっているとかそういう解釈でいいんかな。でもまぁ Item Creation 周りはストレスなくできていたので良かった感じ。たいていこういうシステムて資源 ( 金・アイテム ) を制限して思い通りにさせない意図が働くんだけど、 SO はそういうことがされてなくて好きなときに好きなものを作ることができた。バランスとして非常によいと思う。

戦闘は正直あまり面白くないというかアクションバトルなので色々やってはみるんだけどコンボはできるのかできないのかわからないし使う技と使わない技の差が激しい上に技連打で勝ててしまうし操作キャラ以外がアイテムを使うには一回キャラ切り替えをしないといけないとかシステム上の制約が目立ってしまってのめりこめなかった。これ VP だとボタンを押す順番で技が変わるとか魔晶石・紫煙石・決め技ゲージの存在とかでかなりテクニカルで面白かったんだけどなぁ。普通の殴り合いはそりゃ判定強い技ぶん回してる方が勝つよ。

Private Action みたいなシナリオを細切れにする手法は正直勘弁してもらいたかったんだけど、最近の RPG の流れなのよなー。見なくても話の筋はわかるから余裕のある人だけ見てくださいという姿勢なんだろうけど俺にとっては苦痛でしかないというかオハナシに絡まないものならスッパリと切っておいて欲しいというか。開発の細分化と同時進行なんかをサポートできる手法がこれなのかもしれんけど、これプレイヤーにとってはあまり面白いもんじゃないと思うんだけどな。あとここらへんに裏設定とか盛り込むのはわからんでもないけど裏設定を見るのにそんなに時間かけたくないというか、じゃあ見なくていいよとなるのでやっぱり意味ない気がする。

クリアした後に攻略サイトなんかで知った仲間にするキャラクターを選べるとかを考えると何周かするのが前提なんだろうけどなー、 1 周で既におなかいっぱいというか勘弁してくれというかこれ以上あまり広がりを感じなかったのでやらなかった。あとはストーリーは確かにバリバリの SF ではあるんだけどあんまり星の海が出てこないような…。いきなりタイムトラベルものにスライドしたときはちょっとわくわくもしたけどふたを開けてみたら普通の冒険モノ RPG というかなんというか。星の海を渡るのは SO2 に期待、なのかな ? なんか SO3 も同じ世界らしいし SO4 開発中らしいしでオハナシは興味あるので追うつもり。いやでも小説とか漫画で最後まで忠実に書かれたものがあったらそっち読むな。ちょっと検索した限りじゃないみたいなんだけど。