かみさまほとけさま

最近神様とか仏様とかさとり教育とかよく聞くので思ったことまとめ。かなりとっちらかってる。

  • とりあえずかんなぎのアニメがおもしろいというところが出発点。原作読んでないのハズしてるかもしれないけど主に土着信仰とか神話を現代のアレコレと同じようにフラットに見せているのと、それによって生じている誤解とかが興味深い。
  • おれてっきり描写とか台詞とかから主人公は地母神だと思ってたんだけどなんか産土神らしい。んだけど産土神って言われても由来とか出自とかよくわからないんだよな。まぁ日本の神っつーとどっかの家系の祖先とか八百万よろしく何かの擬神化ってのが多いし、それが受容されている気がするので、何をするのかっていう役割さえはっきりしてれば細かいことはどうでもいいのかも。
  • 微妙に関係ある事柄として、かみちゅ見ながら漠然と八百万の考え方や animism の概念を教えるのにちょうどよさそうなアニメだなぁと思った。作りが教育的というか子供向けアニメぽいというか。てかこんな内容だったっけ ? って思いながら毎回見てるんだけど。
  • でまぁかんなぎにおいて、アニメというメディアの受け手にとって一般的と思われるようなこと ( アニメ・漫画・同人誌・動画サイト・ファンクラブ・学校生活 etc ) に神様とか信仰とか神性だとかを埋没させて同列に扱っているのが今までそんなに見たことない方法だなぁと思った。いや今までさんざんあったのかもしれないけどおれは見たことないというか。
  • で、そこから生じる感覚 ( 主人公は神様らしいんだけどなんかただのかわいい女の子 ) がいろいろな誤解を起こしているんじゃないかと思ったりした。最たるものは google:かんなぎ 中古 や信仰への畏怖とか。
  • 前者の問題はアニメや漫画に出てくる女の子はみんなおれにやさしい的な「何を言ってるんだお前は」ともマーケティング戦略とも言えるものと関連があると思うけど、どっちかというとキャラクターの属性の没化というのが原因ぽそう。
    • というのも、そもそも最近生まれたんでなければ ( インターネットの神様とかか ? ) 神様なんて何百年単位で時を渡ってるわけだからじいさんばあさんなんじゃないかと。見た目少女だけど xxx 歳です ( 3 桁 ) っていうキャラクタ属性はけっこう昔からあったと思うんだけどなぁ。 CAPCOMイングリッドや豪傑寺のばばあ…、はまた違うか。でもまぁ他にもいろいろいたと思うのでこういう立ち位置のキャラはそれなりに確立しているはず。
    • あーでもそういうことじゃないのかな。産土神だから別に万物の母ではないということ ?
    • でも実際に神様がいたらどんな感覚なのかとかを考えてみるとおもしろそう。たとえ実質的な力がなくとも神様として過ごすうちに経験値は上がると思うので人間的な視点から見たらそれは力なんじゃないかなとか、そう考えるとやっぱり神様は数十年しか生きていない人間を上から目線で見ちゃうのかなとか ( 物心ついたばかりの子供と齢 80 になろうかというじいさんの例とか ) 。
  • 後者の問題はたとえば神様を萌える対象にしていいのか云々。かんなぎではそんなにないみたいなんだけど以下の動画でより感じた。
    • というのも「バチあたり」っていうコメントをけっこうみかけたので。アニメやゲームと同列に信仰や神性を扱う事に対して恐怖があるんじゃないかと思うんだけど、宗教や信仰と生活は不可分なもので今やアニメやゲームは生活の一部なので別に同列に扱ってもいいんじゃないのかなと思うんだよね。
    • てかギリシャ神話やキリスト教はゲームの元ネタとしてかなり使われてるけど別にバチあたりと言われることは少ないなぁと思った。いやそれは日本にいるからか ? 日本神話はたまに元ネタにされるけど仏教や神道はあんまり出てこないからわからんなぁ。これは十分に距離が離れた他人の行動や記録は消費するものになってしまうとかと関連するんだろうか。
    • まぁ日本において宗教や信仰が身近なものではないというのと、まだ十分に漫画やアニメやゲームなんかが生活になじんでないということなのかもしれないけど。

とか。あとこれは全然関係ないけどかんなぎの部活の面々はやけにリアリティがあって、それも日常性を強調してしまっている原因なのかなと思った。金髪の子とかメガネかけた先輩とかそこらへんにいそうだなー、てかこういうやついたなー、っていう。